OCEAN JOURNAL 社内備忘録 / 24
研修・リサーチ / クリエイティブ
キーを打たずに、60分の研修を組み立てる。スライド・台本・音声・テロップの制作。
音声で意図を伝え、PowerPointからナレーション付き教材へ。60分研修の制作でそろえた、構成・読み上げ・字幕・強調表示の工程を図解します。
01
最初に決めるのは、枚数より受講後の行動。
60分の研修資料を、キー入力ではなく会話を起点に組み立てる。実際の制作では、スライドの文言だけでなく、話す内容、声の調子、字幕、どこを強調するかまで、意図を伝えながら形にしてきました。ここでの60分は研修の想定尺であり、制作時間が60分だったという意味ではありません。
先に決めるのは、誰が受講し、終わった後に何ができるようになるかです。説明を詰め込むより、導入、理解、具体例、実践、振り返りという学びの流れをつくる。音声で指示する場合も、この骨格を持っていると修正の意味が伝わります。
- 学習設計誰が、何をできるようになるか
- PPTと台本見せる内容と話す内容を分ける
- 音声・字幕読み方と表示の時刻をそろえる
- 視聴確認間・強調・聞きやすさを確かめる

02
スライドと、話す台本を分けてつくる。
スライドに載せる言葉は、見て把握できる量に絞ります。ナレーションでは、背景や具体例、次のページへのつながりを補う。同じ文章を画面と音声でそのまま繰り返すだけでは、長い研修は単調になります。
一枚ごとに「画面で見せること」「声で補うこと」「受講者に考えてほしいこと」を対応させます。PowerPointを資料として使えることと、動画として聞き続けられることを、別々の条件として確認する工程です。
- 画面要点と図。長い説明を詰めない。
- 台本背景と例。前後の流れを補う。
- 受講者何を理解し、どう試すか。
クライアントの教材を掲載せず、制作手法を図解しています。
03
声・字幕・赤枠を、同じ時間にそろえる。
目指したのは、ニュース解説のように落ち着きがあり、意味が取りやすい語りです。制作手順にはGeminiの音声生成、語単位の時刻合わせ、字幕の描画、話しているブロックへの赤枠表示が残っています。特定の放送局や実在のアナウンサー本人の声を使うものではありません。
字幕は読み上げ用に発音を調整した文字ではなく、資料として正しい表記を使います。音声が「エクセル」と読んでも、画面はExcelのままにする、といった分離です。字幕は内容を隠さない位置へ置き、ページ切り替えの直後には短い間をつくります。
- スライドページを表示 → 内容を保持 → 次へ
- ナレーション短い間 → 背景説明 → 要点を話す
- テロップ音声に対応した原文を表示
- 赤枠いま話しているブロックを強調
各レイヤーの関係を示す模式図。実際の研修画面ではありません。
04
一切キーを打たなくても、判断は省かない。
制作の操作をAIへ渡すことと、内容を確認しないことは別です。言い間違い、字幕の先行、赤枠の位置ずれ、説明の重複は、受講体験を損ねます。音声を聞き、画面を見て、時間の流れとして確認する必要があります。
完成した工程を手順として残しておけば、次回は章単位・スライド単位で差し替えられます。教材を一度つくって終えるのではなく、内容が変わっても更新できる形にすることまで含めて、研修制作の価値だと考えています。
TALK WITH OCEAN
課題の整理から、実装まで。
まだ仕様や依頼内容がまとまっていなくても、まずは経営や現場で気になっていることからお聞かせください。
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