OCEAN JOURNAL 経営実装ノート / 02
経営の対話・要件整理
仕様書がなくても、経営ダッシュボードはつくれるのか。
最初に必要なのは、完成した画面の指示よりも「何を判断したいか」。経営者との会話を、確かめられる仕様へ変える進め方です。

- 01判断したいこと
- 02確かめる数字
- 03小さな試作
- 04合意した仕様
01
「仕様がない」と「目的がない」は違う。
経営者が最初から、データの項目や画面の配置まで決める必要はありません。むしろ、「どの場面で判断に迷っているか」を話してもらう方が、使える仕組みに近づけることがあります。オーシャンでは、経営の会話を技術へ翻訳することを支援の出発点にしています。
ただし、仕様を決めずに完成まで走るという意味ではありません。会話で仮説を置き、試作を見ながら仕様を具体化する。最初に分厚い依頼書を求めない分、途中の確認を丁寧にする必要があります。
02
画面を描く前に、判断の場面を聞く。
例えば、毎週の会議で担当者の動きを決めたいのか、月末に事業全体の採算を振り返りたいのか。同じ数字でも、必要な粒度と更新の頻度は変わります。まず、誰が、いつ、何を決めるのかを短い言葉にします。
次に、その判断を支える情報がどこにあるかを確認します。元データ、更新時刻、閲覧権限、欠けている項目を調べ、使える情報とまだ使えない情報を分けます。AIが読み取れそうだからといって、すべてを正しい前提にはしません。
03
小さな試作は、答え合わせの道具。
最初の試作では、重要な問いを一つだけ扱います。画面の美しさより、元の数字と一致するか、見た人が同じ意味で理解できるか、その先の行動を話せるかを確認します。「ここは週単位で見たい」「この例外は分けたい」という反応が、具体的な仕様になります。
合意できた内容は、計算条件や表示の説明として残します。変更のたびに会話をやり直さずに済み、担当者が替わっても運用を引き継げます。対話から始めても、最後は説明可能な仕組みにする。それが伴走する側の責任です。
04
最初の打ち合わせに持ってきてほしいもの。
完成した要件書よりも、判断に迷った出来事を一つ。手元の資料があれば、それを見ながら「どこが引っかかるか」を話してください。最初から社外へデータ一式を送る必要はありません。共有の範囲や方法も、目的に合わせて決めます。
今回の記録に残したいのは、仕様書の有無を入口の条件にしないという姿勢です。経営の言葉から始め、根拠を確かめ、試作し、仕様を残す。この順番なら、経営者と実装者が同じ目的を見ながら進められます。
TALK WITH OCEAN
課題の整理から、実装まで。
まだ仕様や依頼内容がまとまっていなくても、まずは経営や現場で気になっていることからお聞かせください。
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